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花火や音楽イベントのあとに耳が詰まる・キーンとする?大きな音による耳への影響

こんにちは。
入谷耳鼻咽喉科の副院長の入谷啓介です。

夏から秋にかけては、花火大会や野外フェス、ライブなどの音楽イベントが増える季節です。神戸市垂水区や舞子、須磨、明石方面などへ、ご家族や友人と出かける方も多いのではないでしょうか。

迫力のある花火や大音量の音楽は、イベントの大きな魅力です。
しかし、終了後に、

「耳が詰まった感じがする」
「キーンという耳鳴りが続いている」
「音がこもって聞こえる」
「片方の耳だけ聞こえにくい」
と感じた場合は、耳が大きな音によるダメージを受けている可能性があります。
「一晩寝れば治るだろう」と放置せず、症状が続く場合は早めに耳鼻咽喉科へご相談ください。

〇大きな音で耳が悪くなることがあります

大きな音によって起こる聴力低下は、「音響性難聴」や「音響外傷」と呼ばれます。
耳の奥にある内耳には、「有毛細胞」という音の振動を電気信号に変えて脳へ伝える細胞があります。大きな音を聞き続けたり、花火のような瞬間的に強い音を近くで聞いたりすると、この細胞が傷ついてしまうことがあります。

音による影響は、大きさだけでなく、音源との距離や聞いている時間によっても変わります。強い音ほど、短時間でも耳に影響を与える可能性があります。コンサートやスポーツイベントの音は94~110デシベル、花火は条件によって140デシベルを超えることもあるとされています。

一度の大きな音で急に症状が出る場合もあれば、大音量の音楽を繰り返し聞くことで、少しずつ聞こえが低下していく場合もあります。

〇花火大会のあとは片耳の症状にも注意

花火は、短時間に非常に大きな音が発生する「衝撃音」です。
特に、打ち上げ場所や大きな音が出る設備の近くでは、耳への負担が大きくなります。また、花火が上がる方向に片方の耳を向けていた場合には、片耳だけに耳鳴りや聞こえにくさが出ることもあります。

花火のあとに少し耳がボーッとする程度で、すぐに元へ戻ることもあります。しかし、聞こえが戻ったように感じても、内耳に負担が残っている可能性は否定できません。大きな音を繰り返し聞くことで、将来的な聞こえに影響することもあります。

「毎年行っているから大丈夫」「去年は平気だった」とは限りません。その日の体調や音源からの距離、滞在時間によって、耳への影響は変わります。

〇ライブや音楽フェスのスピーカーにも注意

ライブハウスや音楽フェスでは、大きなスピーカーの近くに長時間いることで、耳に負担がかかります。
イベント中は周囲も大音量のため、自分の耳に異変が起きていても気づかないことがあります。会場を出たあとに静かな場所で、

・耳がふさがったように感じる
・普段より音が小さく聞こえる
・人の声が聞き取りにくい
・キーン、ジーという耳鳴りがする
といった症状に気づくことがあります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、ライブなどの大きな音を聞いた直後から耳閉感、難聴、耳鳴りが起こることがあり、症状がある場合には早めに耳鼻咽喉科を受診するよう案内しています。

〇イベント後にこんな症状があれば受診を

花火や音楽イベントのあとに、次のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科で聴力を確認しましょう。

・翌朝になっても耳鳴りが続いている
・耳が詰まった感じが取れない
・片耳または両耳が聞こえにくい
・音が割れる、響く、こもる
・会話が聞き取りにくくなった
・めまいやふらつきを伴っている
・耳の痛みや出血がある

特に、突然聞こえにくくなった場合や、左右で聞こえ方が違う場合は、できるだけ早めの受診が大切です。
音響外傷は、難聴の程度が軽く、早い段階で治療を開始できた場合には回復することがあります。

一方で、治療を行っても十分に聴力が戻らない場合もあります。
症状がある間は、イヤホンやヘッドホンを使用せず、大きな音がする場所を避けて耳を休ませましょう。

〇イベントを楽しみながら耳を守る方法

花火や音楽イベントを楽しむ際は、次のような対策がおすすめです。

・音源から距離を取る
花火の打ち上げ場所やスピーカーの正面、すぐ近くは避けましょう。音は発生源から離れるほど小さくなるため、少し距離を取るだけでも耳への負担を減らせます。

・途中で静かな場所へ移動する

長時間大きな音を聞き続けないようにし、イベントの途中で静かな場所へ移動して耳を休ませましょう。

・耳栓やイヤーマフを活用する
音楽イベント用の耳栓は、音を完全に聞こえなくするのではなく、音量を抑えながら音楽を楽しめるように作られたものもあります。

小さなお子さんを花火大会や音楽イベントへ連れていく場合には、子ども用のイヤーマフなどで耳を保護する方法もあります。大人が、お子さんの耳を意識して守ることが大切です。耳栓やイヤーマフなどの聴覚保護具の使用は、騒音による難聴の予防策として推奨されています。

・違和感があればその場を離れる
耳鳴りや耳の詰まりを感じた場合は、「せっかく来たから」と我慢せず、大きな音がする場所から離れてください。
楽しい思い出と一緒に、耳の健康も守りましょう
花火大会や音楽イベントは、夏から秋にかけての楽しい思い出になります。

一方で、大きな音は、短時間でも耳に負担をかけることがあります。特に、イベント後の耳鳴りや聞こえにくさは、「よくあること」と放置しないようにしましょう。

入谷耳鼻咽喉科では、耳の状態の確認や聴力検査を行い、症状に応じた診療を行っています。
花火やライブのあとに耳の詰まり、耳鳴り、聞こえにくさが続いている方は、お早めにご相談ください。

入谷耳鼻咽喉科

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