副院長ブログ

鼻水の色でわかる?「アレルギー性鼻炎」と「副鼻腔炎」の違いと見分け方

こんにちは。
入谷耳鼻咽喉科 副院長の入谷啓介です。

4月も半ばを過ぎ、新生活のバタバタも少し落ち着いてきた頃でしょうか。それとも、慣れない環境で少しお疲れが出てくる頃でしょうか。
この時期、当院を受診される患者さまの多くが抱えている悩みが「鼻」の症状です。「ずっと鼻が詰まっていて苦しい」「鼻水が止まらない」という訴えですが、実はその原因が「アレルギー性鼻炎(花粉症など)」なのか、それとも「副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)」なのかによって、治療法は大きく変わります。

今回は、似ているようで全く違うこの2つの病気について、見分け方のポイントを分かりやすく解説します。

「サラサラ」か「ネバネバ」か? 鼻水の種類をチェック

一番分かりやすい違いは、ズバリ「鼻水の状態」です。

〇アレルギー性鼻炎(花粉症など)
透明で、サラサラとした水のような鼻水が出ます。蛇口をひねったようにポタポタと垂れてくるのが特徴です。これと一緒に、連続するくしゃみや目のかゆみを伴うことが多いです。

〇副鼻腔炎(蓄膿症)
黄色や緑色の、粘り気のある鼻水が出ます。これは、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞で細菌が繁殖し、膿(うみ)が混じっているサインです。「鼻をかんでもスッキリしない」「鼻水がのどに回る(後鼻漏)」といった症状が強く出ます。

「顔の痛み」や「におい」に違和感はありませんか?

アレルギー性鼻炎ではあまり見られませんが、副鼻腔炎特有の症状として「痛み」と「におい」があります。
副鼻腔は頬の裏や眉間のあたりにあります。そこに膿が溜まると、顔を圧迫して以下のような痛みが生じることがあります。

〇お辞儀をした時に頬や目が重い
〇上の奥歯が浮くような感じがする
〇眉間のあたりがズキズキする

また、膿が溜まることで「変なにおいがする(生臭い感じ)」「においが分かりにくい」といった嗅覚の異常が出るのも、副鼻腔炎を疑う重要なポイントです。

なぜ4月は「見分け」が難しいのか

4月はヒノキ花粉がピークを迎える一方で、寒暖差や新生活のストレスで免疫力が下がり、風邪を引きやすい時期でもあります。
実は、「最初は花粉症だったのに、粘膜が弱ったところに細菌が入って副鼻腔炎になってしまった」という「合併」のパターンが非常に多いのです。

副院長の診察室エピソード

先日来院されたある患者さまは、「いつもの花粉症の薬を飲んでいるのに、今年は全然治らないし、なんだか頬っぺたまで痛くなってきた」とおっしゃっていました。
鼻の中を内視鏡で確認したところ、花粉による腫れだけでなく、奥からドロッとした黄色い鼻水が出てきていました。

「これは花粉症に副鼻腔炎が重なっていますね」とお伝えし、アレルギーの薬に加えて抗生物質を処方したところ、数日後には「あんなに重かった顔が嘘みたいに軽くなりました!」と笑顔を見せてくださいました。

放置するとどうなる? 早めの受診が大切な理由

「ただの鼻詰まりだから」と放置してしまうと、副鼻腔炎は慢性化(いわゆる蓄膿症)してしまい、治るまでに数ヶ月かかることもあります。また、鼻詰まりで睡眠の質が下がると、日中の集中力低下や、新生活でのパフォーマンスダウンにも繋がってしまいます。

当院では、必要に応じて鼻処置やネブライザー治療(お薬の吸入)、鼻の奥の状態をしっかり確認できる内視鏡検査を行い、今のあなたの鼻が「アレルギー」なのか「感染」なのかを的確に診断します。

「鼻水くらいで病院に行くのは大げさかな?」なんて思わないでくださいね。
鼻がスッと通るだけで、夜はぐっすり眠れますし、ご飯も美味しく感じられます。新生活を最高のコンディションで楽しむために、鼻の不調は早めに解決してしまいましょう。

皆さまがスッキリとした気持ちで深呼吸できるよう、私たちスタッフ一同、親身になってサポートさせていただきます。

気になる症状があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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